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ITに支配されるカラダ⁉

2022.03.25

ITに支配されるカラダ⁉


 



 

 

コロナ禍とともに急速に広がった

 

 

「非接触化」

 

 

さらに、さらに

それは進んでいくでしょう。

 

「メタバース」の世界が日常になったら、

 

現実空間で人と会うことが、

本当に少なくなっていくはずです。

 

「メタバース」はVR技術で仮想空間(創られた世界)に入り、

 

自分の分身を使って人との交流や、様々な体験ができるもの。

 

つまり仮想空間で「生きる時間」が

 

生活の中に増えていったら、

 

従来の「人と会う」や「人との触れ合う」が

 

間違いなく少なくなるでしょう。

 

いまでも、

リモートやオンラインゲームで、

自宅にいながら他人との交流が増えています。

 

それが「メタバース」の日常化によって、

 

「人間同士の非接触」が

 

当たり前の時代がやってきます。

 

 

 

先日、福井新聞に「メタバース」のことが書かれていました。

 

 

そこには、

 

 

私たちのカラダがIT化されたら、

 

ソフトウエアによって時間をかけずに、

 

キレイに加工できる。

 

自分が描く理想のカラダ(分身・アバター)が

デフォルト(初期設定・標準)となり、

 

生まれ持った本当のカラダは、

その理想の自分に向けての、

 

あらを削られ続ける対象と化していくというもの。

 

つまり、自分自身の肉体は本質でありつつも、

声や見た目が加工されて

 

メタバースの世界で生きていくのです。

 

でも…

その世界には肉体はないので、

 

血の通った肉体の温かさは確認できない。

 

また、時代の「言葉のあや」からみてみると、

昭和の頃は、カラダを機械、自動車に例え、

 

ヘトヘトになるは「ガス欠」

 

頑張ることは「アクセルを踏む」

 

休養は「油をさす」

 

しかし、

今ではすっかり「IT化」されて、

 

「身体のメンテナンス」「栄養チャージ」「スペックが高い」

 

などが使われています。

 

そして

私たちのカラダの捉え方、感じ方も、

言葉に合わせて変化して、

現実の実感を変えてきているというのです。

 

カラダが自動車のように例えられていた時代には、

 

 

「汚さ」と「間」があったという。

 

 

車が走れば排気ガスが出たり、

ガソリンや油が臭うように、

 

多少の体臭は許容され、

懸命に働くことは「汗をかく」と形容されていました。

 

会議などで人が集まる場合は、

会議の前には雑談をする複数のカラダがあり、

 

始まるまでの「間」に徐々に準備を整えていたもの。

 

しかし、

 

カラダがIT化されると許容されていた「汚れ」と「間」は、

 

不潔、無駄の証しとして嫌がられるようになり、

 

IT機器の充電にはガソリンのような臭いが伴わないように、

 

オンラインで仕事が完結する社会では

 

「汗をかく」カラダは不要となるのです。

 

汗臭さは不潔の証し、加齢臭は恥となり

 

皆が脱臭にいそしむようになっていくという。

 

オンラインミーティングにあるのは、

「いる」か、「いない」か、

 

つまり「ゼロ」か「イチ」かで、

 

そこに「間」はありません。

 

カラダの意義は速やかなタスク遂行に集約され、

 

その前後は無駄として

切り捨てられるというのです。

 

 

一切の「汚れ」と「間」を廃した、

 

ゼロ、イチを軽やかに行き来する滑らかなカラダ。

 

これがIT社会の理想。

 

こんな時代が目の前まで来ています。

 

IT化されるカラダの奥にある、

 

肉体のカラダはこれからどのようになっていくのでしょうか?

 

これからの未来を見添えて、真剣に考えていきたいと思います。

 


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